熱の力で体質を改善!代替医療としての温熱療法

温熱療法とは

温熱療法とは、代替医療の一種です。 代替医療とは、通常の医療行為で治らないとされる症状にアプローチするための民間療法や伝統的な医療の総称です。 代替医療の目的は、慢性的な体の不調に対し、薬などを用いずに人間の持つ回復力を高めることで治療をすると言うものです。 そのため、効果や効能は研究の途中にあります。 その中には、中国医学や漢方、インドのアーユルヴェーダなどが含まれています。 ハリ治療などは一般的に行われていますが、こちらもそのメカニズムはまだ解明されていないのです。 このような、仕組みが解明されていないながら、長い施術の歴史によって、ある程度の効果が見込まれている医療行為が代替医療なのです。 温熱療法もその1つです。 温熱療法は、体の中にエネルギー(気と称されることもあるが、その他のレイキなど表現もある、科学的には実証されていないエネルギー源)を流し込むことによって、体内を温め、不調を改善したりすることを目的としています。 その他に、直接体を熱源で温める事によって、血流を改善したり、免疫力を高めて自然治癒力を回復するというものもあります。 体温を上げることは健康のために必要です。 冷え性の人は、普通の人に比べて免疫が低く、風邪などにかかりやすいデータもあります。 そのため、体を温め体温を上げることが重要になるのです。 つまり、温熱療法は熱を利用した治療法ということで、一定の効果を期待できるのです。

温熱療法の疲労回復効果

温熱療法は体に熱を加える事が基本です。 その方法は気功のような気を利用したものから、体のツボと呼ばれる場所を直接熱源で刺激するなど様々です。 ツボに熱を加えるには、お灸や特殊な管の中に熱源を通して、マッサージするなどのやり方があり、施術してくれる院によって理論や方法が異なっています。 治療を受ける場合はその医院の情報をよく調べることが重要です。 そして、どこの医院でも共通し期待できる一般的な効能が、先にも挙げた体温を上げるというものです。 体温を上げることは、血管を拡張させてつまりを改善します。そして体中の血行がよくなるのです。 そして血行が改善すると、疲労回復の効果も高まります。 体を酷使すると、体内の活性酸素への抵抗力が低くなります。 活性酸素とは体内で活発に活動している酸素の事です。 活性酸素自体は害のあるものではありません。 むしろ適量なら体に必要なものなのです。 しかし量が多くなると細胞を攻撃して体を疲れさせてしまうのです。 そして活性酸素は内臓の動きや代謝を司っている自律神経の働きも阻害します。 活性酸素によって脳の自律神経が攻撃されることから、体全体が疲労を感じるのだという研究もあるのです。 そして活性酸素は体温が低い時に活発に動くようになります。 冷え性の方が疲れやすいのは、こういった原因からなのです。 温熱療法で体を温めることによって、血流がよくなり、温められた血液が体内を循環して体温を上げる効果があるのです。 そのため、疲労回復に効果を発揮してくれます。 ですが、最初に述べたように温熱療法は代替療法です。 代替療法はあくまで、一般的な医療の「代わり」という意味合いで使われています。 そのため、一般医療以上に効果のある代替療法は、まだ見つかっていません。 温熱療法も疲労回復には効果がありますが、酷い疲れが気になる場合、その結果病気を引き起こした場合などは、通常の病院にかかる方がいいでしょう。

温熱療法に期待できるその他の作用

温熱療法は血行を改善する効果が期待できるので、疲労回復以外にも多くの目的で使用されています。 特に需要が高いのが、鎮痛作用や炎症の鎮静などです。 疲労からくる肩こりなども、体の中で炎症が起こっているために痛みを生じているものです。 スポーツ選手なども筋肉疲労を起こして炎症に発展することがあります。 炎症とは、体内に入り込んだ何らかの原因物質による生体反応です。 簡単にいうと体の中が腫れてしまっている状態ですね。 そこで、血行を改善することで、蓄積された原因物質をおし流し、腫れを鎮静化して痛みを治します。 このような方法は主に漢方医療で行われています。 また、筋スパズムと言って、慢性的に筋肉が痙攣を起こしてしまう症状の治療にも使われます。 筋スパズムは筋肉が不随意に緊張と収縮を繰りかすために、慢性的な痛みを伴います。 体を温めることで筋肉をコントロールしている神経の働きにアプローチすることが出来るので、温熱療法が筋スパズムの治療にも用いられているのです。 その他にも、心筋を刺激して弱った心拍を向上させたり、末梢神経を拡張させたり、血液の量を増やす作用があると言われています。 温熱療法には専門の治療院が全国にあり、独自の知識と療法を持った医師が施術を行っています。 長引く疲労などでお悩みの方は、利用してみるといいですね。

癌の治療に使われるハイパーサーミア

代替療法としての温熱療法とは厳密には分けられますが、同じく熱を利用して癌を治療する方法に、ハイパーサーミアと言うものがあります。 ハイパーサーミアに使わるのは、電磁波です。 癌細胞を狙って電磁波を照射することにより、不必要な患部だけを加熱して死滅させる治療法です。 癌にはこれまで外科手術を行うか、抗がん剤を使用するか、放射線によって細胞を死滅させるかという方法がありました。 ハイパーサーミアはこれらに続く第4の癌治療として注目されています。 しかし、ハイパーサーミアも万能な治療法ではありません。 電磁波を照射するだけでは効果がないとする説もあるほどです。 そのため、投薬治療などと併用しながら施術して行く事が基本的な使用方法です。 ハイパーサーミアは癌治療のためのものですが、温熱療法と理論がよく似ています。 そのため、両者が混同して捉えられてしまっている事があるのです。 つまり、代替療法としての温熱療法によって、癌が治療できる、またはハイパーサーミアによってその他の病気も克服できるなどの誤解です。 確かに、温熱療法には免疫力を高める効果もあるので癌の治療にまったく意味がないわけではありません。 しかし癌の治療を目的として温熱療法が行われることはないのです。この点に注意が必要です。 もし、温熱療法の治療院などが「癌が治る」などと看板を上げている場合、それは悪質な医療詐欺に当たるかもしれません。 先に述べたように、一般医療以上に効能を発揮する代替療法はまだありません。 そこで、抗がん剤や放射線を使う以外に癌を根本的に治療する方法はないのです。 また、温熱療法によって血行が良くなることにより、却って癌細胞に栄養を運んでしまうという悪循環の可能性も考えられるのです。 「癌は温めれば治る」という誤解が広まりつつあり、自分で自己流の温熱療法を試みるという危険な行為に及ぶ方まで現れています。 温熱療法が効果を発揮するのは、慢性的な疲労や疼痛などの不定愁訴とよばれる症状だけだと思っておいてください。 確かに効果や実績のある治療方法です。 ですが、科学的な根拠のない民間療法という側面も持っています。 あまり温熱療法ばかりにこだわらず、幅広く色々な治療法を試してみるのがよいでしょう。


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